突然の腰の痛みに襲われるぎっくり腰。
「もしかしてぎっくり腰かも?」と思ったら、この記事を読むことで、症状を悪化させないための適切な対処法を知ることができます。
安静にしすぎることのデメリットや、温めることの危険性など、意外と知らないNG行動を避けて、早期回復を目指しましょう。
この記事でわかること
- ぎっくり腰の時に注意すべき7つの行動
- 痛みを悪化させないための日常生活の注意点
- ぎっくり腰の予防と再発防止策
ぎっくり腰になったら、適切に対処することが大切
ぎっくり腰は、正式には急性腰痛症と呼ばれています。
重い物を持ち上げようとした瞬間や、体をねじった時、あるいは何気ない日常動作でも起こることがあります。
ぎっくり腰の原因と症状
ぎっくり腰の主な原因は、腰の筋肉や靭帯、関節を包む組織の損傷と炎症です。
重い物を持ち上げたり、無理な姿勢を続けたりすることで、腰の組織が引っ張られたり、ねじれたりして傷つくことがあります。
症状としては、突然の激痛が特徴で、腰が硬くなり動きにくくなることもあります。
まるで電気が走るような、あるいは針で刺されたような痛みと表現されることもあります。
適切に対処することの重要性
ぎっくり腰になった直後は、適切な対処をすることが大切です。
間違った対処をしてしまうと、かえって症状を悪化させてしまうことがあります。
例えば、痛みを和らげようと患部を強く揉むと、炎症を広げてしまう可能性があります。
だからこそ、ぎっくり腰の時に「やってはいけないこと」を理解しておくことが重要なのです。
ぎっくり腰になった時の7つのNG行動

ぎっくり腰になっても、適切な対処をすることで早期回復が見込めますが、反対に誤った行動は症状を悪化させる可能性があるため注意が必要です。
ここでは、ぎっくり腰になった時に注意すべき7つの行動について解説します。
1. 痛みを我慢して日常生活を送る
ぎっくり腰の痛みを我慢して日常生活を送ることは、症状の悪化や慢性化につながる可能性があります。
痛みを我慢して日常生活を送ることのリスク | |
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炎症の悪化 | 痛みを無視して動くことで、炎症を悪化させることがあるんや |
筋肉の緊張 | 痛みにより筋肉が緊張し、さらに痛みが増すという悪循環に陥ることがあるんや |
姿勢の悪化 | 痛みをかばう姿勢を続けることで、体の歪みが生じ、腰への負担が増大することがあるんや |
痛みが強い場合は無理せず安静にし、医療機関を受診することが大切です。
2. 温める
ぎっくり腰直後の炎症期に温めるのは逆効果になることがあります。
温めると血行が促進され、炎症をさらに悪化させる可能性があるからです。
ぎっくり発症直後の対処の仕方 | |
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ぎっくり腰発症直後に温めるのは適切? | 炎症を悪化させる可能性があるためNG! |
ぎっくり腰直後の適切な対処法は? | 炎症を抑えるために、患部を冷やす |
冷やし方 | 氷水を入れた袋や保冷剤をタオルに包んで15〜20分程度冷やす |
その他の注意 | 痛みが引いてきたら、温めても良い |
ぎっくり腰になった直後は、まず冷やすことを心がけ、症状が落ち着いてから温めるようにしましょう。
3. 自己判断によるストレッチや運動
痛みを和らげようと、自己判断でストレッチや運動を行うのは危険です。
自己判断でのストレッチや運動のリスク | |
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炎症の悪化 | 炎症が起きている患部を無理に動かすことで、炎症を悪化させる可能性がある |
周囲の筋肉や組織への負担 | 痛みをかばうことで、他の部位に負担がかかり、新たな痛みを引き起こす可能性がある |
症状の長期化 | 適切な処置を受けずにいると、回復が遅れ、慢性的な腰痛に移行する可能性がある |
専門家に見てもらい、適切なアドバイスを受けてからストレッチや運動を行いましょう。
4. 自己判断によるマッサージや整体も注意が必要
自己判断でのマッサージや整体も、ぎっくり腰の際には注意が必要です。
炎症を起こしている患部を強く揉むと、炎症を広げてしまうおそれがあるからです。
ぎっくり腰の時のマッサージや整体は適切? | |
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マッサージ | 炎症を広げる可能性がある |
整体 | 症状によっては悪化する可能性がある |
適切な施術のためにどうしたらいい? | 専門家による適切な診断と治療が大切 |
ぎっくり腰の時に診てもらうべき専門家は? | 整形外科、整骨院、鍼灸院など |
痛みを和らげようとする行為が、かえって症状を悪化させることもあるので、専門家による適切な施術を受けるようにしましょう。
5. 安静にしすぎる

ぎっくり腰直後は痛みが強いため安静にするのが一般的ですが、ある程度回復してきたら過度な安静は逆効果になることもあります。
安静にしすぎることのデメリット | |
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筋肉の柔軟性低下 | 長期間動かないことで筋肉が硬くなり、回復を遅らせる可能性がある |
血行不良 | 血流が悪くなり、筋肉や組織への栄養供給が滞る |
精神的なストレス | 痛みが長引くことへの不安や、日常生活への制限によるストレスを感じやすくなる |
無理のない範囲で、軽い運動やストレッチを取り入れてみましょう。
6. 重いものを持つ
ぎっくり腰の際は、重いものを持つ動作は腰に大きな負担をかけます。
腰の筋肉や靭帯、関節を包む組織の損傷と炎症が原因であるぎっくり腰にとって、さらなる負担は症状悪化につながるからです。
どうしても重いものを持たなければならない場合は、正しい姿勢を心がけ、コルセットを使用するなど、腰への負担を最小限に抑える工夫が必要です。
ぎっくり腰の時は腰に負担をかけないこと! | |
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重いものを持つ動作はNG! | 腰に大きな負担がかかる |
重いものと持つ時の負担を軽減するには? | 膝を曲げて腰を落とし、ゆっくりと持ち上げる |
コルセットの使用が有効 | 腰をサポートし、負担を軽減する効果がある |
日常生活での注意点 | 重いものを持ち上げる際にはできれば人に頼む |
7. 長時間同じ姿勢を続ける
長時間同じ姿勢を続けることは、腰の筋肉を硬直させ、血行不良を招く可能性があります。
デスクワークなどで長時間座りっぱなしの人は、特に注意が必要です。
長時間同じ姿勢でいるリスク | |
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長時間同じ姿勢でいると… | 腰の筋肉を硬直させ、血行不良を招く |
デスクワークでの対策 | 30分に一度は立ち上がって軽いストレッチをする たまにね。 |
その他の対策 | 姿勢を変える、軽い運動を取り入れる |
姿勢分析 | 姿勢の悪さが原因の可能性がある場合、姿勢分析ができる整体・針治療を受ける |
定期的に体勢を変えたり、軽いストレッチをすることで、腰への負担を軽減し、ぎっくり腰の悪化を防ぐことが大切です。
ぎっくり腰の予防と再発防止策
ぎっくり腰は、一度経験すると再発しやすい症状です。
だからこそ、日頃からの予防策が非常に重要になってきます。
日常生活での姿勢改善
姿勢を改善することで、腰への負担を軽減し、ぎっくり腰の予防につながります。
立位 | 耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように意識する |
座位 | 骨盤を立てて座り、背もたれを活用する |
臥位 | 仰向け寝の場合は膝の下にクッションを入れる |
日常生活でこれらの点に注意することで、腰への負担を減らし、ぎっくり腰のリスクを下げることができます。
定期的な運動やストレッチ
適度な運動とストレッチは、筋肉の柔軟性を保ち、血行を促進することで、ぎっくり腰の予防に役立ちます。
ぎっくり腰の予防に効果的 | 方法 | 頻度 |
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ウォーキング | 背筋を伸ばして、腕を大きく振って歩く | 1回30分、週3回程度 |
スクワット | 膝がつま先より前に出ないように注意して、ゆっくりと腰を下ろす | 10回を1セット、1日2セット |
ストレッチ | 腰や太もも、股関節をゆっくりと伸ばす | 1回15秒、1日2回 |
これらの運動やストレッチを習慣にすることで、ぎっくり腰になりにくい体づくりを目指せます。

専門家へ相談する
ぎっくり腰を繰り返す場合や、慢性的な腰痛がある場合は、専門家へ相談しましょう。
相談先 | 治療の特徴 |
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整形外科 | レントゲンやMRIなどの画像診断を行い、薬物療法やリハビリテーションを行う |
整骨院 | 手技療法や電気療法などを行い、身体の歪みを整える |
鍼灸院 | 鍼やお灸を用いて、痛みを和らげたり、血行を促進したりする |
専門家は、一人ひとりの状態に合わせた適切なアドバイスや治療を提供します。
例えば、鍼灸整骨院では、痛みの根本原因にアプローチし、早期回復と再発防止をサポートします。
まとめ
この記事では、ぎっくり腰になった時の7つのNG行動と、早期回復・再発防止のための対策を解説しました。
ぎっくり腰対策に、今回ご紹介した対処法をぜひ日常生活に取り入れてみてください。