ぎっくり腰がなかなか治らずお悩みですか?長引く痛みには、根本的な原因が隠されているかもしれません。
当記事では、ぎっくり腰が治らない理由を徹底的に解説し、痛みの原因となる病気や、悪化させてしまうNG習慣を紹介します。
また、改善のための具体的な対策や、専門家である医師や整骨院に頼るべきタイミングについても解説していますので、ぜひ最後まで読んで、つらいぎっくり腰から解放されるための一歩を踏み出しましょう。
この記事でわかること
- ぎっくり腰が治らない原因と、その背景にある病気
- 痛みを長引かせるNG習慣とその対策
ぎっくり腰が治らない原因を理解する
ぎっくり腰は、急な腰の痛みを伴う症状ですが、適切な対処をしてもなかなか治らない場合があります。
その背景には、様々な原因が考えられます。
繰り返す痛みの根本原因とは?
ぎっくり腰を何度も繰り返してしまう場合、その根本原因は解決されていない可能性があります。
例えば、腰やお尻の筋肉の疲労が蓄積し、筋肉や靭帯が損傷している状態が考えられます。
- 筋力不足:腰を支える筋肉が弱いと、腰に負担がかかりやすくなります。
- 姿勢の悪さ:猫背や反り腰など、不適切な姿勢は腰に過剰な負担をかけます。
- 身体の歪み:骨盤や背骨の歪みは、筋肉や神経のバランスを崩し、腰痛を引き起こしやすくします。
根本的な原因を特定し、それに対する対策を行うことが、ぎっくり腰の再発を防ぐ上で大切です。

長引く痛みの背景にあること
ぎっくり腰の痛みが長引く場合、いくつかの要因が考えられます。
- 椎間板ヘルニア:椎間板が神経を圧迫し、腰や足に痛みやしびれを引き起こします。
- 脊柱管狭窄症:脊柱管が狭くなり、神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こします。
- 筋筋膜性腰痛:腰の筋肉が過度に緊張し、痛みやこわばりを引き起こします。
- 骨粗鬆症:骨がもろくなり、圧迫骨折などを起こしやすくなります。
- 変形性腰椎症:脊椎の関節が摩耗し炎症を起こし、腰痛を引き起こします。
これらの疾患が原因となっている場合、専門医による適切な診断と治療が必要になります。
放置するとどうなる? 悪化するリスクも
ぎっくり腰を放置すると、様々なリスクが生じる可能性があります。
- 慢性的な腰痛やしびれ:痛みが慢性化し、日常生活に支障をきたすことがあります。
- 行動範囲の制限:痛みにより、立ち上がる、歩く、座るなどの動作が困難になることがあります。
- 精神的な負担:長引く痛みは、ストレスや不安感を増大させることがあります。
- 日常生活への影響:仕事や家事、趣味などの活動に支障をきたし、生活の質が低下することがあります。
ぎっくり腰は放置せずに、早めに適切な対処を行うことが重要です。
適切な治療とケアを行うことで、症状の悪化を防ぎ、早期回復を目指しましょう。
ぎっくり腰と間違えやすい病気
ぎっくり腰と似た症状でも、実は別の病気が原因であることがあります。
自己判断せず、専門家の診断を受けることが大切です。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは、背骨の椎骨と椎骨の間にある椎間板が変形し、神経を圧迫することで腰痛や足の痺れを引き起こす病気です。
椎間板ヘルニア | |
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原因 | 加齢、姿勢の悪さ、重労働など |
症状 | 腰痛、足の痺れ、麻痺 |
診断方法 | MRI検査 |
治療方法 | 保存療法(安静、薬物療法、リハビリ)、手術療法 |
痛みやしびれがひどく、日常生活に支障が出ている場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

脊柱管狭窄症
脊柱管狭窄症は、脊髄が通る脊柱管が狭くなり、神経を圧迫することで腰痛や足の痺れを引き起こす病気です。
脊柱管狭窄症 | |
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原因 | 加齢による変形、椎間板ヘルニア、外傷など |
症状 | 腰痛、足の痺れ、間欠跛行(歩行と休息を繰り返す) |
診断方法 | MRI検査、レントゲン検査 |
治療方法 | 保存療法(安静、薬物療法、リハビリ)、手術療法 |
特徴的な症状として、歩いていると足が痺れて歩けなくなるものの、少し休むとまた歩けるようになる「間欠跛行」があります。
このような症状がある場合は、整形外科を受診して適切な診断と治療を受けるようにしましょう。
坐骨神経痛
坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びる坐骨神経が圧迫されることで、腰痛やお尻、足にかけて痛みや痺れが現れる症状です。
ぎっくり腰と間違われやすいものの、原因となる疾患が異なる場合があります。
坐骨神経痛 | ぎっくり腰 | 坐骨神経痛 |
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原因 | 急な動作や姿勢の悪さによる筋肉や靭帯の損傷 | 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、梨状筋症候群など |
症状 | 腰の痛み、可動域の制限 | 腰痛、お尻から足にかけての痛みや痺れ |
治療方法 | 安静、薬物療法、物理療法、整体 | 原因疾患に対する治療(薬物療法、リハビリ、手術)、神経ブロック |
坐骨神経痛は、ぎっくり腰のように急な腰の痛みだけでなく、お尻や足にかけての痺れや痛みも伴うことが多いです。
症状が長引く場合は、自己判断せずに専門医に相談することが重要です。
原因を特定し、適切な治療を受けることで、症状の改善を目指しましょう。
我慢強い方もいらっしゃいますが、早めの受診が大切です。
痛みを長引かせるNG習慣
ぎっくり腰は、適切な対処をしないと長引くことがあります。
ここでは、痛みを悪化させる可能性のあるNG習慣を見ていきましょう。
安静にしすぎる
ぎっくり腰になった直後は、安静が大切です。
しかし、過度な安静は、回復を遅らせる原因になることもあります。
なぜなら、安静にしすぎると筋肉が硬くなり、血行が悪くなるからです。
痛みが和らいできたら、積極的に体を動かし、適度な運動やストレッチを取り入れて、筋肉をほぐしていくことが大切です。

姿勢が悪い
ぎっくり腰になると、痛みをかばうために姿勢が悪くなりがちです。
姿勢が悪い状態が続くと、特定の筋肉に負担がかかり、さらに痛みを悪化させる可能性があります。
例えば、猫背になると腰椎への負担が増え、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などのリスクも高まります。
また、体の歪みは、特定の筋肉に負担がかかり、血行不良や神経圧迫を引き起こす可能性を高めます。
対策としては、姿勢矯正、ストレッチ、整体施術などが有効です。
正しい姿勢を意識し、必要に応じて専門家による姿勢矯正や施術を受けることも検討しましょう。
コルセットの選び方が間違っている
ぎっくり腰の痛みを和らげるために、コルセットを使用する人もいるでしょう。
コルセットは、腰を支え、痛みを軽減する効果が期待できます。
しかし、選び方や使い方を間違えると、逆効果になることもあるので注意が必要です。
コルセットの選び方 | サイズが合っているか、通気性が良いか、サポート力が適切か |
注意点 | 長時間着用は筋力低下を招く可能性があるため、痛みが強い時や活動時に限定する |
その他 | コルセットに頼りすぎず、根本的な原因解決を目指す(姿勢改善、筋力強化など) |
コルセットはあくまで一時的な補助として考え、根本的な改善を目指しましょう。
まとめ
この記事では、ぎっくり腰が治らない原因、考えられる病気、長引かせるNG習慣について解説しました。
本記事のポイント
- ぎっくり腰が治らない原因は、筋肉や靭帯の損傷だけでなく、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの病気が隠れている場合がある
- 痛みを長引かせるNG習慣は、安静にしすぎること、姿勢が悪くなること、コルセットの誤った使用方法
つらいぎっくり腰から解放されて、快適な生活を取り戻しましょう。