くしゃみでぎっくり腰になることがあります。
この記事では、くしゃみがぎっくり腰を引き起こす原因から具体的な対処法、そして日々の予防策までを詳しく解説します。
正しい知識を身につけて、ぎっくり腰の不安から解放されませんか?
この記事でわかること
- ぎっくり腰を引き起こす3つの原因
- ぎっくり腰になった時の対処法
- ぎっくり腰を予防する3つの対策
くしゃみとぎっくり腰の関係性

くしゃみとぎっくり腰は一見すると関係がないように思えますが、実は深い繋がりがあるんです。
ここでは、くしゃみとぎっくり腰の関係性について、詳しく解説していきます。
くしゃみにより瞬間的に腹圧が上昇
くしゃみをすると、瞬間的に腹圧が上昇します。
この腹圧の上昇が、腰に大きな負担をかけることが、ぎっくり腰の原因となることがあるんです。
くしゃみによる腹圧上昇は、腰に普段の3~4倍(約20キロの荷物を直立で持った状態)という、まるで重い荷物を持ち上げた時のような状態を作り出し、ぎっくり腰の発症リスクを高めます。
そのため、日頃から腰に不安がある人は、特に対策が必要になるでしょう。
くしゃみの時の姿勢や勢いも影響
くしゃみをする時の姿勢やくしゃみの勢いも、ぎっくり腰に影響を与える要因となります。
特に、前かがみの姿勢でくしゃみをしたり、勢いよくくしゃみをしたりすると、腰への負担が大きくなり、ぎっくり腰を引き起こしやすくなります。
くしゃみをする際には、できるだけ腰に負担がかからないように、壁やテーブルに手をついて体を支えたり、胸を軽く張るように意識したりすることが大切です。
日頃から姿勢に気を配ることで、くしゃみによるぎっくり腰のリスクを軽減できるはずです。
くしゃみがぎっくり腰を引き起こす3つの原因
ぎっくり腰は、突然激しい腰の痛みに襲われる症状で、重い物を持ち上げた時やくしゃみをした時など、様々な状況で起こりえます。
くしゃみをした時にぎっくり腰を引き起こす原因には、次の3つのことが挙げられます。
1. 筋肉の柔軟性低下
筋肉の柔軟性が低下すると、腰への負担が増加し、ぎっくり腰のリスクが高まります。
柔軟性が低下した筋肉は、急な動きに対応できず、損傷しやすくなるのです。
そこで、日頃からストレッチや軽い運動を行い、筋肉の柔軟性を保つことが重要になってきます。
例えば、お風呂上がりにストレッチをしたり、通勤中に一駅分歩いたりするだけでも効果があります。
筋肉の柔軟性を高めることで、ぎっくり腰を予防し、健康な腰を維持することができます。
2. 骨盤の歪み
骨盤が歪むと、体の重心がずれ、腰に不自然な負担がかかります。
その結果、筋肉や関節に過剰な負荷がかかり、ぎっくり腰を引き起こしやすくなるのです。
骨盤の歪みを改善するには、整体やカイロプラクティックなどの専門家による施術が効果的です。
骨盤の歪みを整えることで、ぎっくり腰を予防し、健康な体を取り戻すことができます。
3. 呼吸の乱れ
呼吸が浅くなると、横隔膜の動きが制限され、腹圧が安定しません。
すると、腰回りの筋肉が過剰に緊張し、ぎっくり腰のリスクが高まります。
深い呼吸を意識することで、横隔膜がしっかりと動き、腹圧が安定します。
腹圧が安定することで、腰への負担が軽減され、ぎっくり腰を予防することができます。
特に、ストレスを感じやすい方は、意識的に深呼吸を取り入れることをおすすめします。
ぎっくり腰になった時の対処法

ぎっくり腰を引き起こす要因は様々ですが、重い物を持ち上げた時や、急な動作をした時などに起こりやすいです。
ここでは、もしぎっくり腰になってしまった場合の対処法を解説します。
安静にする
ぎっくり腰になった直後、まずは無理に動かず安静にすることが大切です。
痛みが強い場合は、楽な姿勢で横になりましょう。
横向きで膝を曲げると、腰への負担が軽減されます。
動ける範囲で、コルセットやサポーターを着用するのもおすすめです。
冷やす
炎症を抑えるために、患部を冷やしましょう。
氷嚢や保冷剤をタオルで包み、15分から20分程度冷やします。
冷やすことで、痛みや腫れを和らげる効果が期待できます。
冷やしすぎると逆効果になる場合もあるので、注意が必要です。
ぎっくり腰を予防する3つの対策
ぎっくり腰は、一度なると癖になりやすいですが、日頃から対策することで予防できます。
特にくしゃみをする際は、不意に強い力が加わるため、予防策を講じることが重要です。
1. くしゃみをする時の工夫
くしゃみをする瞬間の姿勢を工夫することで、ぎっくり腰のリスクを軽減できます。
特に、腰に負担がかかりやすい姿勢を避けることが重要です。
リスクを軽減する工夫 | |
---|---|
立っている時 | テーブルや壁に手をつき、体を支える。または、軽く膝を曲げて腰を落とす |
座っている時 | 太ももに手をつき、胸を軽く張る。背もたれがある場合は、背もたれに寄りかかる |
くしゃみが出そうになったら、上記の工夫を実践し、腰への負担を最小限に抑えましょう。
2. 普段から正しい姿勢を意識
普段から正しい姿勢を保つことは、ぎっくり腰の予防において非常に重要です。
姿勢が悪いと、腰に余計な負担がかかりやすくなり、くしゃみなどの急な動きでぎっくり腰を引き起こす可能性が高まります。
立っている時 | 背筋を伸ばし、肩の力を抜く。耳、肩、腰、膝、くるぶしが一直線になるように意識する |
座っている時 | 椅子に深く腰掛け、背もたれに寄りかかる。膝が90度になるように調整する |
寝ている時 | 仰向けで寝る場合は、膝の下にクッションを置くと腰への負担が軽減される |
日頃から姿勢を意識し、長時間同じ姿勢を続けないように注意しましょう。
デスクワークなどで長時間座る場合は、1時間に1回は立ち上がってストレッチをするなど、工夫が必要です。
3. 適度な運動とストレッチ
適度な運動とストレッチは、筋肉の柔軟性を保ち、ぎっくり腰を予防する上で欠かせません。
日頃から正しい姿勢を意識し、適度な運動やストレッチを行うことで、ぎっくり腰を予防できます。
痛みを感じたらすぐに中止し、専門家にご相談ください。
運動やストレッチは、無理のない範囲で継続することが大切です。
期待できる効果 | 頻度 | |
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ウォーキング | 全身の血行を促進し、筋肉を温める。腰への負担も少ないため、運動不足の方にもおすすめ | 1日30分程度 |
ストレッチ | 筋肉の柔軟性を高め、関節の可動域を広げる。特に、腰回りや股関節のストレッチは効果的 | 毎日5~10分程度 |
体幹トレーニング | インナーマッスルを鍛え、体の軸を安定させる。これにより、腰への負担を軽減できる | 週2~3回、10~15分程度 |
筋肉が硬くなると、急な動きに対応できず、ぎっくり腰になりやすくなります。

まとめ
くしゃみでぎっくり腰になるのは、瞬間的な腹圧の上昇が原因です。
この記事では、ぎっくり腰の原因から対処法、予防策を解説しました。
この記事のポイント
- くしゃみとぎっくり腰の関係性
- ぎっくり腰を引き起こす3つの原因(筋肉の柔軟性低下、骨盤の歪み、呼吸の乱れ)
- ぎっくり腰になった時の対処法
- ぎっくり腰を予防する3つの対策(正しい姿勢、適度な運動とストレッチ、くしゃみをする時の工夫)
この記事を参考に、日頃からぎっくり腰の対策をしましょう。