薬物療法で痛みは取れる?

ぎっくり腰になって2週間は、しっかりと炎症を抑え、神経の腫れを取り除くために、痛み止め(非ステロイド性
消炎鎮痛剤など)や筋肉をほぐす薬を飲むことがあります。

痛み止めには、即効性があり炎症を抑える力が強い薬、ゆっくりと長時間効く慢性痛向きの薬など、いろいろな種類が
あります。
ぎっくり腰の場合には、激しい痛みと強い炎症があるので、痛み止めの中では効き目が早くて鎮痛効果の高いタイプの
薬が選択されます。

しかし、このタイプの薬は鎮痛作用が強い半面、胃腸障害などの副作用が多いことが問題になっています。
例えば、代表的な痛み止めのボルタレン錠では、胃のむかつきや不快感が10%弱の人に起こります。

適切な治療を受けずに痛み止めだけで我慢していると、ぎっくり腰の強い痛みをコントロール出来ません。
そのため、つい薬を大量に飲んでしまったり、長期間痛み止めを服用することになってしまったりします。
その結果、胃炎や十二指腸潰瘍、腎機能障害などを引き起こす可能性もあります。

最近では、鎮痛効果が高いけれど副作用は少なく、即効性のある痛み止めもあります。
セレコックス、ロルカムなどの「COX-2選択的阻害剤」がその代表です。
胃腸に影響を与えにくいこの薬を上手に使うことで、ぎっくり腰の強い炎症も、しっかりと抑えることができます。

ぎっくり腰では、自分に合った薬を医療機関で選んでもらうことが大切です。
整形外科、麻酔科、ペインクリニック科などが良いでしょう。

胃が弱い人、十二指腸潰瘍を起こしたことのある人は、専門医に相談しましょう。
また、痛み止めで喘息を起こしたことのある人も、必ず主治医に伝えましょう。

これもまた、激しい痛みがある時だけ飲むようにしましょう。
痛み止めを飲んでいる間は痛みが緩和されて動きやすくはなると思いますが、薬物療法だけではぎっくり腰は完治しません。
きちんと医療機関に行き、主治医の指示のもとで痛み止めを服用するようにして、痛みがおさまったら漫然と服用しない
ようにしましょう。